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伊藤 公孝; 伊藤 早苗*
Japanese Journal of Applied Physics, 21(4), p.L203 - L205, 1982/00
被引用回数:1 パーセンタイル:12.39(Physics, Applied)磁気流体的不安定性をラジオ波により安定化する方法について考察する。磁力線と垂直方向の電場を持つラジオ波をプラズマに伝播させ、ドリフト速度を増大させることによる安定化効果を調べた。動重力による安定化効果とあわせ、ラジオ波の周波数Wrfがイオンサイクロトロン周波数より大きくとも小さくとも安定化効果があることがわかった。この効果は短波長の不安定性に対しより効果的である。
伊藤 公孝; 伊藤 早苗*
Journal of the Physical Society of Japan, 51(5), p.1639 - 1643, 1982/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Physics, Multidisciplinary)エネルギー依存性を持つ電子-イオン衝突周波数のモデルを用い、短波長のドリフトテアリングモードの安定性を解析した。電子温度勾配が存在すると、1≦V/W≦20程度の衝突周波数の領域で、磁気シアの存在にもかかわらず、このモードは不安定になり得る。プラズマ圧力については、不安定化のための下限及び上限があって、中間程度の値で不安定性があらわれる。代表的なプラズマパラメータでは、値が10%程度のときに安定となる。
井上 早苗*; 伊藤 公孝
Nuclear Fusion, 21(1), p.3 - 12, 1981/00
被引用回数:6 パーセンタイル:30.17(Physics, Fluids & Plasmas)円柱近似したトカマク内のプラズマについて、粒子運動学的方法により安定性を解析した。 無衝突近似の範囲内では、1)ドリフトテアリングモードはプラズマ密度を高めることによって安定化される。2)ポロイダルモード数mの大きいモードは小さい成長率を持つ。3)電子温度勾配は安定化効果を持つ事が示された。磁気シアーと有限ベータ効果の寄与によって、テアリングモードはドリフトモードと結合し、イオン・ランダウ減衰によって安定化される。有利面近傍の電流密度が不安定性誘起の重要な要因であることが始めて示された。
伊藤 公孝; 津田 孝; 井上 早苗*
Journal of the Physical Society of Japan, 48(1), p.258 - 263, 1980/00
被引用回数:7 パーセンタイル:55.55(Physics, Multidisciplinary)静電的無衝突ドリフト不安定性は磁気シアによって安定化される事が平板配位中のプラズマについて調べられてきた。実際の磁場閉込め装置、たとえばトカマク装置の中のプラズマは磁場の不均一を取入れた解析を必要としている。この論文に於て、トロイダル配位中へと前記の解析を拡張した。磁場のトロイダル不均一性によるイオンのドリフト運動によって、磁場シアによる減衰が減り(場合によっては消え)モードがトーラス外側に局在することが示される。しかし、磁場シアによる減衰が有限の大きさに残っている限り、静電的無衝突ドリフト波は安定に止まっている。それはプラズマ電流によって不安定化されるが、不安定の閾値を求めると、トロイダル効果により閾値が低くなることがわかる。実験で観測される微視揺動の理解に寄与するものと思われる。
井上 早苗*; 伊藤 公孝; 吉川 庄一*
Journal of the Physical Society of Japan, 48(3), p.973 - 982, 1980/00
被引用回数:14 パーセンタイル:70.74(Physics, Multidisciplinary)有限ベータ不均一プラズマ中の低周波不安定性について、粒子運動学的解析理論を研究した。ドリフト波,ドリフトアルフヴェン波,及びドリフトテアリング波の3モードが存在することを確認し、その不安定条件を求めた。電流が流れていない時は、これらのモードは磁気シアによって安定化される。不安定-安定の境界を与える電流密度を求めた結果、(1)実験で実現されるパラメータで不安定性の誘起が可能な事,及び(2)プラズマの圧力が増大するとともに不安定性が起りやすくなり境界での電流値がさがることが示され、さらに、一層プラズマ圧力を増大させると再び安定領域が現われ得る可能性が示された。
徳田 伸二; 上村 鉄雄*; 伊藤 博*
Journal of the Physical Society of Japan, 48(5), p.1722 - 1730, 1980/00
被引用回数:3 パーセンタイル:35.84(Physics, Multidisciplinary)電子温度の勾配によって引きおこされるドリフト波不安定によるプラズマの異常輸送現象をParticle Simulationによって調べた。シェアー磁場によってこの不安定は安定化されるが、電子温度の輸送は迎えられないことが示された。
津田 孝; 田中 正俊
Journal of the Physical Society of Japan, 43(4), p.1407 - 1410, 1977/04
被引用回数:0不純物ドリフト波不安定性を粒子の平均自由行程が短い極限で解析した。磁力線方向の粘性によって不安定となる新しい型の不安定性を見いだした。不純物イオン量が充分に小さい場合には、磁場に垂直方向の拡散によってここで調べられた散逸型や無衝突型の不純物ドリフト波不安定性は安定化される。